奇跡と軌跡の狭間



34歳があと10分で終わる

年齢を隠さない
感情を隠さない
自分を隠さない

どこまでが本当か、どこまでが妄想か、

何もわからないけれども、生きる。
生きているではなくて、生きる。
吐き気や頭痛を繰り返しながら、
支えている手を滑らせながら、
安心という言葉の意味を探しながら、
心の住処を求めながら、
どうしようもない自分に直視して、
これでもかと闘いながら、


奇跡、
は、
起きないだろう。

それでも今自分が生き続けていることは、
一つの奇跡だ。

いや、

普通の、
ことだ。
自分の、
ことだ。