深く沈んだ場所に溜まる



チューニングがずれて少しほこりをかぶったギターの鳴りは悪くて
でも少しだけチューニングをして
初めてその曲を弾いてみた
静かに音が重なった

言葉は何も説明しない
それでも言葉を使いたがるのは、
私ができそこないの欠陥品だからだ
でもいずれそのネジも止まるだろう、
止まって動かなくなるまでは喋り続けるのみだと、
狂った頭で言い続けている
語尾を言い終える前に、
もう一度最初の言葉を吐き出し続けているだけだ